鳥羽僧正(読み)トバソウジョウ

デジタル大辞泉 「鳥羽僧正」の意味・読み・例文・類語

とば‐そうじょう〔‐ソウジヤウ〕【鳥羽僧正】

覚猷かくゆう

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精選版 日本国語大辞典 「鳥羽僧正」の意味・読み・例文・類語

とば‐そうじょう‥ソウジャウ【鳥羽僧正】

  1. 平安時代の僧。大納言源隆国の第九子。出家して覚猷(かくゆう)と号した。四天王寺証金剛院法住寺別当、園城寺長吏を歴任し大僧正に進み、のち天台座主となる。鳥羽の証金剛院に住したところから世に鳥羽僧正と称された。密教図像の収集研究を行ない、また、画技にもすぐれ、戯画に長じていたという。天喜元~保延六年(一〇五三‐一一四〇)→鳥羽絵

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旺文社日本史事典 三訂版 「鳥羽僧正」の解説

鳥羽僧正
とばそうじょう

1053〜1140
平安後期の天台宗の僧
法名覚猷 (かくゆう) 。『今昔物語集』の編者といわれる源隆国の第9子。京都南郊,鳥羽離宮内の証金剛院の別当であったので鳥羽僧正という。1134年大僧正,'38年天台座主となった。大和絵にもすぐれ密教図像の集成に貢献した。『鳥獣戯画』の作者という説もあるが確証はない。

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改訂新版 世界大百科事典 「鳥羽僧正」の意味・わかりやすい解説

鳥羽僧正 (とばそうじょう)

覚猷(かくゆう)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鳥羽僧正」の解説

鳥羽僧正 とばそうじょう

覚猷(かくゆう)

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百科事典マイペディア 「鳥羽僧正」の意味・わかりやすい解説

鳥羽僧正【とばそうじょう】

覚猷

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「鳥羽僧正」の解説

鳥羽僧正
とばそうじょう

覚猷(かくゆう)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鳥羽僧正」の意味・わかりやすい解説

鳥羽僧正
とばそうじょう

覚猷

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鳥羽僧正」の意味・わかりやすい解説

鳥羽僧正
とばそうじょう

覚猷」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の鳥羽僧正の言及

【覚猷】より

…覚円に師事,四天王寺別当となり同寺復興に功をたてたあと,三井寺(園城寺)に法輪院を建立して籠居すること二十数年,密教事相の研究に努め,収集の図像は〈法輪院本〉として重きをなした。晩年は鳥羽上皇の信任篤く,鳥羽離宮に住し,鳥羽僧正と称された。画技をよくし,《古今著聞集》には,風刺画に巧みであったと伝えられ,後世の滑稽な戯画を指す鳥羽絵の名称の起源ともなっている。…

【鳥獣戯画】より

…京都市高山寺に伝わる4巻一組の白描絵巻で,人物の戯画も含み《鳥獣人物戯画》ともいわれる。鳥羽僧正筆として名高いが,各巻ごとに内容や画風を異にし,それに従って制作時期も12世紀中ごろのものから13世紀中ごろまで相前後することから,同一シリーズとはみなしがたい。有名な猿,兎,狐,蛙などを擬人化し遊戯や法会の場面を描いた甲巻と,牛や馬など身近な動物の生態を生々と写し出し,また麒麟,竜など空想上の動物をも加えて粉本風に羅列的に描きつづけた乙巻の2巻は,墨一色の濃淡,強弱自在な筆さばきをみせて表現力に富み,12世紀中ごろまでさかのぼると考えられる。…

※「鳥羽僧正」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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