左の大臣(読み)ひだりのおおいもうちぎみ

精選版 日本国語大辞典 「左の大臣」の意味・読み・例文・類語

ひだり【左】 の 大臣(おおいもうちぎみ・おおまえつぎみ・おおまちぎみ)

  1. 令制以前の大臣を左右に分けた、左大臣孝徳天皇の即位時、中大兄を皇太子とする一連の官制機構の中で生じた。
    1. [初出の実例]「阿倍内摩呂臣(あへのうちのまろのをん)を以て、左大臣(ヒタンノオホマチキミ)と為」(出典日本書紀(720)孝徳即位前(北野本南北朝期訓))
  2. 令制における、左大臣のこと。則闕の官である太政大臣を除いては太政官の最高の職。右大臣の上席にあって国政を総理する。左の大殿。ひだりのおとど。ひだりおとど。
    1. [初出の実例]「大友の皇子を以て大政の大臣(おほまへつきむ)に拝す。蘇我赤兄臣を左大臣と為」(出典:日本書紀(720)天智一〇年正月(北野本訓))

ひだり【左】 の 大臣(おとど)

  1. ひだり(左)の大臣(おおいもうちぎみ)
    1. [初出の実例]「左のおとど、右衛門の督におはしけるころ」(出典:大和物語(947‐957頃)九六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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