経済全体をマクロ的に経済循環としてとらえる分析手法。マクロ分析または所得分析ともよばれる。経済を、人間が生きてゆくに必要な財を生産し、分配し、消費し、消費がまた生産を可能にするという循環として考えるとき、第一に必要なのは循環の幅を決めることである。経済学は、これを通常、純生産物(1年間にある国でまったく新しく生み出された財の価値)に求めるが、これは経済全体の所得にほかならず、またこれを統計的に把握できるようにしたのが国民所得であった。かくて循環を分析する経済学の分野は、まず国民所得の生産を扱うが、そこでは産業構造、人口、総就業者数、総資本設備量などを問題とする。次に国民所得の分配では、賃金、利潤などの階級的分配を、その消費ないし支出の面では、総消費、総投資量などを扱う。これらの量はすべて国民経済全体に関するものなので、これによって分析する手法を巨視的分析とよぶのである。K・マルクスの再生産論、J・M・ケインズの経済学体系などがこの好例である。
[一杉哲也]
春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...