帰趣(読み)キシュ

デジタル大辞泉 「帰趣」の意味・読み・例文・類語

き‐しゅ【帰趣/帰×趨】

きすう(帰趨)」に同じ。
「ふと予の殺人動機に想到するや、予はほとんど―を失いたるかの感に打たれたり」〈芥川開化の殺人〉

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精選版 日本国語大辞典 「帰趣」の意味・読み・例文・類語

き‐しゅ【帰趣・帰趨】

  1. 〘 名詞 〙 ものごとの終わり。帰着するところ。帰着点。きしゅう。きすう。
    1. [初出の実例]「或問悟後帰趣何処。師曰甚矣子之難覚也」(出典:済北集(1346頃か)一二・清言)
    2. 「此の乱雑なる天地を観察し、帰趣を明かにし」(出典:月曜講演(1898)〈内村鑑三〉二)
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐序〕

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普及版 字通 「帰趣」の読み・字形・画数・意味

【帰趣】きしゆ

おもむき。おちつくところ。帰趨。晋・杜預〔春秋左氏伝の序〕其の經、義例無し。行事に因りて言ふ。則ち傳は直だ其の歸趣を言ふのみ。

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