デジタル大辞泉
「帰」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
き‐・する【帰】
[1] 〘自サ変〙 き・す 〘自サ変〙
① 結局ある一つのところに落ち着く。
最後にはそこへ寄り集まってくる。帰着する。
※和漢朗詠(1018頃)下「往事渺茫
(べうばう)として都
(すべ)て夢に似たり、旧遊零落して半ば泉に帰す〈
白居易〉」
※
日葡辞書(1603‐04)「ダウリワ コレニ qixita
(キシタ)」
② 帰服する。心を寄せる。従う。
※九冊本宝物集(1179頃)一「五百将軍是に帰して、〈略〉終に般舎羅王に随ふ事を云なり」
③ 帰依する。信仰する。
※九冊本宝物集(1179頃)四「魏文帝、梁武王、つひには
仏法に帰したまふ」
[2] 〘他サ変〙 き・す 〘他サ変〙 罪などをある物や人のせいにする。負わす。かこつける。なすりつける。
※
太平記(14C後)二四「
天下の罪を身に帰
(キ)して、己
(おのれ)を責むる心を弁
(わきま)へざりけるにや」
き【帰】
〘名〙 かえること。もとの
位置にもどること。あるべきところへおさまること。
※
随筆・
山中人饒舌(1813)上「同時有
二馬孟熙者
一。名文圭。号
二寒巖
一。良子也。与
レ谷斉
レ名。亦以
二院体
一為
レ帰」
※
妻木(1904‐06)〈
松瀬青々〉冬「帰を思ふ我もそば刈る夕哉」 〔
史記‐李斯伝〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報