常度(読み)じょうど

精選版 日本国語大辞典 「常度」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ど ジャウ‥【常度】

〘名〙
① 常の法度(はっと)。変わらないおきて。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉九「もし前隊の兵、俄かに阻礙せらるることありて、軍行の常度を変じなば」 〔史記‐屈原伝
② ふつうの程度。通常の度合。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二「其価の暴貴にして金額の増んより、寧ろ常度に下り、出産の多きを望む情実なり」
日常態度。いつものようす。〔後漢書‐呉漢伝〕

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デジタル大辞泉 「常度」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ど〔ジヤウ‐〕【常度】

変わらないきまり。
「軍行の―を変じなば、後陣は必ず混乱すべし」〈中村訳・西国立志編
日常の態度。ふだんのようす。

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普及版 字通 「常度」の読み・字形・画数・意味

【常度】じよう(じやう)ど

不変の法度。〔楚辞九章、懐沙〕方を(けづ)りて以て圜(ゑん)と爲すも 常度未だ替(すた)れず

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