パーセク(読み)ぱーせく(英語表記)parsec

翻訳|parsec

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パーセク」の意味・わかりやすい解説

パーセク
ぱーせく
parsec

天文学において太陽系外天体までの距離を測る単位一つ記号pc。1パーセクは、1天文単位=約1.4960億キロメートル角度の1秒を張る距離で、約31兆キロメートルに相当する。光年(光が1年かかって進む距離)を用いると1パーセク=3.26光年である。

[木下 宙]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パーセク」の意味・わかりやすい解説

パーセク
parsec

天文学において恒星など太陽系外の天体間の距離を表すのに用いられる長さの単位。記号は pc。1pcは 1AU(→天文単位)に対し視差 1秒の角をつくる距離であって,約 20万6265AU,約 3.2616光年,約 3.0857×1016mに相当する。parsecは parallax secondの略語。視差π秒の天体までの距離は(1/π)pcである。たとえばシリウスは約 0.377秒の視差をもつので,距離約 2.64pcにある。また恒星の絶対等級は標準距離 10pcからの見かけの明るさの等級である。

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