年官・年爵(読み)ねんかん・ねんしゃく

旺文社日本史事典 三訂版 「年官・年爵」の解説

年官・年爵
ねんかん・ねんしゃく

平安時代に行われた一種の売官制度
年給ともいう。天皇皇族公卿などに毎年一定数の官職位階を与えるべき者を推薦させ,その任料・叙料を推薦者の所得とした制度。官職については年官,位階については年爵という。10世紀ごろから制度化し,律令政治の衰微拍車をかけた。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

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