底光り(読み)ソコビカリ

デジタル大辞泉 「底光り」の意味・読み・例文・類語

そこ‐びかり【底光り】

[名](スル)奥底に光がひそんでいるように見えること。また、その光。深みのある人柄技芸などについてもいう。「磨き込まれて底光りする床柱」「底光りのする渋い芸」
[類語]光沢つや色つや黒光り

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「底光り」の意味・読み・例文・類語

そこ‐びかり【底光】

  1. 〘 名詞 〙 うわべでなく奥底に光を宿すこと。また、奥底に潜んでいるような光。人柄、才能、技芸などが磨かれて深みのあるさまなどにもいう。
    1. [初出の実例]「底(ソコ)光ますとやいはん水の月〈貞盛〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)
    2. 「老人は底光(ソコビカ)りのする眼を怒らして一喝した」(出典:初恋(1900)〈国木田独歩〉)

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