庚新田村(読み)かのえしんでんむら

日本歴史地名大系 「庚新田村」の解説

庚新田村
かのえしんでんむら

[現在地名]木島平村大字往郷おうごう

計見けみ村の北西部に位置する新田。「計見郷土誌」によると、村内に清水の湧出する所があり、この付近に小集落があったらしく、五輪塔の断片出土。元禄以後、下堰が開削されてからは、人家清水端しみずばたからしだいに分散し、家数も増加したので、幕府代官青木勘次郎の勧請したという庚申こうしん堂にちなんで村名としたとしている。

本村に残る寛永九年(一六三二)九月の庚新田村検地帳及び同九年と一二年の年貢割付に、寛永四年から同一二年までの開拓の石高が記されている。検地帳にみえる古開ふるひらき庚申干支から元和六年(一六二〇)と推測される。また隣村なか村にあった宣勝せんしよう寺も庚申新田村竿請の寛永九年に同村芝間しばまに代官によって替地させられている(宣勝寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android