座視(読み)ザシ

デジタル大辞泉 「座視」の意味・読み・例文・類語

ざ‐し【座視/×坐視】

[名](スル)黙って見ているだけで、手出しをしないこと。「―するに忍びない」
[類語]傍観静観黙視拱手傍観腕をこまねく高みの見物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「座視」の意味・読み・例文・類語

ざ‐し【座視・坐視】

  1. 〘 名詞 〙
  2. すわったまま見ること。〔鮑照‐代陳思王京洛篇〕
  3. そばで見ていながら手出しをせず、関係しようとしないこと。だまって見ていること。傍観していること。
    1. [初出の実例]「昔申包胥、不視楚将湮微、而求救」(出典:業鏡台(1394‐1428頃)送万年蔵主帰関西聯句詩序)
    2. 「皆黙然と座視(ザシ)し君を正義に導く者一人も無之」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉三)
    3. [その他の文献]〔郝経‐冬至後在儀真館賦詩詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android