デジタル大辞泉 「静観」の意味・読み・例文・類語 せい‐かん〔‐クワン〕【静観】 [名](スル)1 静かに観察すること。また、行動を起こさずに物事の成り行きを見守ること。「しばらく事態を静観しよう」2 事物の奥に隠された本質的なものを見極めること。[類語]傍観・黙視・座視・拱手傍観・腕をこまねく・高みの見物 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「静観」の意味・読み・例文・類語 せい‐かん‥クヮン【静観】 〘 名詞 〙① 心静かに観察すること。[初出の実例]「細雨密雲盈二碧虚一、静観林樹日扶踈」(出典:艸山集(1674)二三・山居)「夫れ公卿太夫士農工商ともに千種万般の家事あり、何ぞ終日黙坐静観するの暇あらんや」(出典:卍庵仮名法語(18C中か))② あることがらが自分に関係するにもかかわらず、それに手出しをせずにじっとしていること。「事態の推移を静観する」③ 対象の表面的な知覚にとどまらず、その本質的なものまで心眼でみきわめること。諦観。観照。[初出の実例]「物象を静観して、これが喚起したる幻想の裡自から心象の飛揚する時は『歌』成る」(出典:海潮音(1905)〈上田敏訳〉マラルメ文) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「静観」の読み・字形・画数・意味 【静観】せいかん(くわん) 静かに観察する。宋・程〔秋日偶成、二首、二〕詩 物靜するに、皆自得す 四時の佳興、人と同じ はず、天地形の外 思ひは入る、風雲變態の中(うち)字通「静」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報