腕を拱く(読み)ウデヲコマヌク

デジタル大辞泉 「腕を拱く」の意味・読み・例文・類語

うでこまぬ・く

《腕組みをする意から》自分は何もしないで、他人のすることを見ている。傍観する。腕をこまねく。手をこまぬく。「―・いて、なりゆきにまかせる」
[類語]傍観静観黙視座視拱手傍観高みの見物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「腕を拱く」の意味・読み・例文・類語

うで【腕】 を 拱(こまぬ・こまね)

  1. 腕を組む。
    1. [初出の実例]「前(さきの)世話人は、腕(ウデ)を拱(コマヌ)きつつ坐中を眗(みまは)して」(出典:義血侠血(1894)〈泉鏡花〉六)
  2. 自分は行動しないで、はたでようすを見ている。傍観する。手をこまぬく。
    1. [初出の実例]「妹背佐次兵衛は腕を拱(コマネ)かざるを得ない」(出典:華岡青洲の妻(1966)〈有吉佐和子〉三)

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