デジタル大辞泉 「庵看板」の意味・読み・例文・類語 いおり‐かんばん〔いほり‐〕【×庵看板】 1 歌舞伎劇場前に掲げる看板。役者の名と家紋をかいた板の上部に屋根の形をつけたもの。最初は上方かみがたからの下り役者や臨時出演の役者に、のちには上級役者から作者にまで用いた。→一枚看板 →名題看板2 庵看板に名を出すことができる上級の役者。名題役者。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「庵看板」の意味・読み・例文・類語 いおり‐かんばんいほり‥【庵看板】 〘 名詞 〙 歌舞伎劇場の看板の一つ。役者の名と家紋とを書いた木板の上に庵形をつけたもの。はじめは上方くだりの役者や、臨時出演の役者に限って用いたが、後には名題役者から作者まで掲げるようになった。また、これに名を掲げることのできる上位の役者をさしていうこともある。いおり。庵看板[初出の実例]「御操といふ庵り看板は」(出典:随筆・後はむかし物語(1803)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の庵看板の言及 【看板】より …現代では屋根から地上へ長い幅広い布に記す形も用いられる。今でも京都南座の12月顔見世に主な俳優の紋と名を記した庵看板は冬の京都の風物詩となっている。【林 京平】[中国] 中国の看板は招牌と望子の2種類に分けられる。… ※「庵看板」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by