廓然無聖(読み)カクネンムショウ

デジタル大辞泉 「廓然無聖」の意味・読み・例文・類語

かくねん‐むしょう〔クワクネンムシヤウ〕【×廓然無聖】

仏語。「碧巌録」にある言葉で、大悟だいご境地には聖人凡夫区別はないということ。

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精選版 日本国語大辞典 「廓然無聖」の意味・読み・例文・類語

かくねん‐むしょうクヮクネンムシャウ【廓然無聖】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「廓然」は大空のからりと晴れあがったさま。大悟の境地を形容したもの ) 仏語。禅における公案一つ。絶対に不変である真如界は、凡人と聖人とのはっきりした区別などがないということ。
    1. [初出の実例]「廓然無聖などと乙な理窟を考へ込んで居る」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五)
    2. [その他の文献]〔景徳伝燈録‐三〕

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四字熟語を知る辞典 「廓然無聖」の解説

廓然無聖

禅における公案の一つ。絶対に不変である真如界は、凡人と聖人とのはっきりした区別などがないということ。

[使用例] 廓然無聖などと乙な理窟を考え込んで居る[夏目漱石吾輩は猫である|1905~06]

[解説] 「廓然」は大空のからりと晴れあがった様子。大悟の境地を形容したもの。

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