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延沢城 のべさわじょう

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日本の城がわかる事典の解説

のべさわじょう【延沢城】

山形県尾花沢市の古城山(標高297m)にあった戦国時代につくられた連郭式の山城(やまじろ)。「延沢銀山遺跡」の一部として国の史跡に指定されている。延沢薩摩守満重が1547年(天文16)に築城を開始し、3年後に完成した。古城山の山頂に枡形門や櫓(やぐら)門などを備えた東西110m、南北70mの本丸と二の丸が配され、麓には三の丸や城下町が建設された。延沢氏の前に日野氏の居城があったともいわれるが定かではない。第2代城主の延沢満延(みつのぶ)は、最上八楯の一員として天童氏らとともに山形城の最上義光に敵対したが、のちに義光側に寝返り天童氏滅亡のきっかけをつくった。その後、延沢氏は最上方の部将として各地を転戦した。延沢氏が強大な勢力を持った背景には、延沢銀山支配による経済力があった。延沢城は1622年(元和8)の最上家の改易後は鳥居氏の属城となったが、1667年(寛文7)に廃城となり、破却された。その際、三の丸にあった大手門は同市内の龍護寺の山門として移築された。この山門は尾花沢市の指定有形文化財となっている。また、搦手門は市内の知教寺に、裏門は浄願寺に移築された。山頂の城跡には現在、櫓門(やぐらもん)跡や枡形門跡や同城の水の手であった天人清水(小さな池)が残っている。また、本丸跡にある大杉(推定樹齢1100年)は「延沢城跡のスギ」と呼ばれ、山形県指定天然記念物となっている。JR奥羽本線山形新幹線大石田駅から尾花沢鶴子線バスで常盤小学校前下車、徒歩約20分。◇野辺沢城とも記される。霧山城とも呼ばれた。

出典|講談社
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