精選版 日本国語大辞典 「引剥」の意味・読み・例文・類語
ひん‐む・く【引剥】
※人情本・花筐(1841)初「ほんに面の皮を引んむいて遣らうかと思ったが」
ひき‐はぎ【引剥】
〘名〙 おいはぎ。ひはぎ。ひっぱぎ。
※中右記‐永久二年(1114)四月一四日「奏云、法勝寺所司下女、一夜於二二条朱雀辺一逢二引剥一事」
ひ‐はぎ【引剥】
ひっ‐ぱが・す【引剥】
〘他サ五(四)〙 「ひきはがす(引剥)」の変化した語。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中「紙を引剥(ヒッパガ)して」
ひき‐む・く【引剥】
〘他カ五(四)〙 皮や殻などを勢いよくはがし取る。ひんむく。
※海と毒薬(1957)〈遠藤周作〉三「石のような白々しい顔を思いきりひきむいてみたい衝動が」
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