日本大百科全書(ニッポニカ) 「キタラ」の意味・わかりやすい解説 キタラきたらkithara 古代ギリシアの弦楽器。リラ(ライア)とともに、いわゆるギリシアの竪琴(たてごと)として知られている楽器だが、起源はかなり古い。リラと違って箱形の胴をもち、じょうぶだが、大きくて重い。垂直に持ったり、膝(ひざ)の上にのせたりして演奏された。弦の数は3本から12本で、時代が下るほど多くなり、指またはプレクトラム(義甲)で弾奏された。調弦が可能であるため、古代ギリシアの音組織と関係があるとされる。また、管楽器アウロスのディオニソス的な性格と対比して、アポロン的と性格づけられていた。[前川陽郁] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キタラ」の意味・わかりやすい解説 キタラkithara 古代ギリシアの撥弦楽器。形はリラに似て,大型。アポロンの楽器とされ,ギターやツィターの語源。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報