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形式言語 けいしきげんごformal language

翻訳|formal language

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

形式言語
けいしきげんご
formal language

ヒトの思考過程をモデル化し,文字・記号で表した体系。普通にヒトが話したり書いたりする自然言語に対立する概念。形式言語は,要素となる複数個の記号とそれらを結びつける構文規則(文法)からなる。構文規則としてアメリカ合衆国の言語学者アブラム・ノーム・チョムスキー生成文法という数学的モデルを与えたことにより,コンピュータで使われるプログラム言語と形式言語の関係が生まれた。その理論は,たとえばプログラム言語で書かれたプログラムをどのように機械語に翻訳すればよいかに密接に関係している。さらに計算の理論など,コンピュータ科学の基礎のさまざまなところで形式言語理論は必須の概念となっている。

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デジタル大辞泉の解説

けいしき‐げんご【形式言語】

formal language》自然言語を用いるには適していない記号論理学・コンピュータープログラミングなどのさまざまな面で活用するために、記号や式によって作られた人工言語。→自然言語

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世界大百科事典 第2版の解説

けいしきげんご【形式言語 formal language】


【言語の形式化】
人間の言語能力は,問題を解決するときの推理,推論や,社会的な連携のためのコミュニケーション底流をなすものである。事実,われわれは数字と演算記号を援用して計算をし,文字と記号によって三段論法などの推論を記述し,かつ,音韻を連ねて音声を発し,字を並べて文をつづっている。これらの行為は,いずれも言語能力に基づく思考のプロセスの現れである。ただし,ここで人が産出する音韻,文字,記号の列は言語そのものではなく,言語はもっと抽象的なものであることに留意しなくてはならない。

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大辞林 第三版の解説

けいしきげんご【形式言語】

生成文法が対象とする、数学的な文法規則により生成される抽象的言語。

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世界大百科事典内の形式言語の言及

【プログラミング言語】より

…より厳密には,人間がコンピューターに情報を伝えること,および伝える内容を記録したり人間が検討することを目的として設計した人工言語をコンピューター言語と呼び,その中でもプログラムを記述することを目的とする言語をプログラミング言語と呼ぶ。プログラミング言語の構文は形式言語に基づいて定義されることが多い。またプログラミング言語を実際にコンピューターで実行できるようにするソフトウェアを言語処理系と呼ぶ。…

※「形式言語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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