(読み)ヒン

デジタル大辞泉 「彬」の意味・読み・例文・類語

ひん【彬】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ヒン(呉)(漢)
実質外観とが並びそろってよいさま。「彬彬ひんぴん
[名のり]あき・あきら・もり・よし・あや・しげし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「彬」の読み・字形・画数・意味


6画

(異体字)彬
11画

[字音] ヒン・ブン
[字訓] うつくしい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(分)(ふん)。彬はその古文。〔説文〕八上に「質備はるなり。人に從ひ、聲。論語に曰く、。彬(ひん)は古なり。彡(さん)林に從ふ。林なるは焚(ふん)の省聲に從ふ」とあり、を彬の正字とする。威儀については「(ひつひつ)」というので、は相対する語であろう。〔論語〕の文は魯論は彬に作り、彬盛の字にはのち彬を用いる。鬱茂の美をいう字である。近世語では、部分の分の意に用いる。

[訓義]
1. うつくしい、彬の正字。文質兼ね備わるをいう。
2. 分と通じ、部分。

[熟語]



人名用漢字 11画

(異体字)
6画

[字音] ヒン
[字訓] あきらか・うつくしい

[説文解字]

[字形] 会意
林+彡(さん)。彡は色彩などの美しいことを示す記号的な文字。〔説文〕八上を正字とし、「質備はるなり」といい、〔論語、雍也〕「」の語を引く。彬はその古文。〔説文〕に「焚(ふん)の省聲に從ふ」とするが、会意とみてよい字である。字はまた斌に作り、〔史記、儒林伝〕に「斌斌(ひんぴん)として文學の士多し」とみえ、これも会意の字である。

[訓義]
1. あきらか、うつくしい。
2. 文質のそなわるさま。

[古辞書の訓]
名義抄〕彬 古の斌の字なり/斌 ウルハシ・マダラカニ

[語系]
彬・・斌pinは同声。斑・pen、biunと声近く、声義が通ずることがある。

[熟語]
彬郁・彬・彬彬雅彬駮彬斑彬彪彬彬
[下接語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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