デジタル大辞泉 「往相回向」の意味・読み・例文・類語 おうそう‐えこう〔ワウサウヱカウ〕【往相回向】 みずから積んだ功徳をすべての人にも施して、ともに浄土に往生しようと願うこと。真宗では、そのような往生の手だては阿弥陀仏の本願の力によるとする。⇔還相回向げんそうえこう。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「往相回向」の意味・わかりやすい解説 往相回向おうそうえこう 還相回向 (げんそうえこう) に対する言葉。中国の曇鸞著『往生論註』のなかに,自分の行じた善行功徳をもって他の人に及ぼし,自分と他人と一緒に弥陀の浄土に往生できるようにと願うことが往相回向であるとし,還相回向とは,浄土に往生したものが衆生を救うためにこの世に戻ってきて教化活動をなすことであると説明している。親鸞は,往相,還相ともに阿弥陀仏によって回向された他力によるものであるとして,自分の力をたのんで善行功徳を行じる自力を排し,新説を立てた。浄土真宗の重要な教義である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by