朝日日本歴史人物事典 「御堀耕助」の解説
御堀耕助
生年:天保12.7.7(1841.8.23)
幕末の長州(萩)藩の志士。御楯隊総督。名は直方,実名は大田市之進。長州藩八組士大田要蔵の子として萩に生まれる。18歳のとき江戸に出て,斎藤弥九郎に剣を学ぶ。人となり魁偉で,武勇人に絶した。京都で尊王攘夷運動に加わり,文久3(1863)年,中山忠光に随従して帰藩。元治1(1864)年の禁門の変では,大垣兵と戦って勇名を馳せた。同年,建言して御楯隊を結成,総督となる。慶応2(1866)年の幕長戦争では芸州口(広島県)で戦功を立て,翌年参政に進んだ。明治2(1869)年,命を受けてヨーロッパに向かう途中病気にかかり,同4年病死。年31。
(三宅紹宣)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報