精選版 日本国語大辞典 「御姫様」の意味・読み・例文・類語
お‐ひめ‐さま【御姫様】
※虎明本狂言・首引(室町末‐近世初)「とてもたすけさせられまひならば、おひめさまにくわれまらせう」
② 純情な、または、世事のことは一向わからないで、おっとりしている娘をたとえていう語。
お‐ひめ‐さん【御姫様】
〘名〙 (「おひめさま(御姫様)」の変化した語)
① =おひめさま(御姫様)①
※藪の鶯(1888)〈三宅花圃〉一〇「ひしゃくとかしゃくしとかの御姫(オヒメ)さんは、人の男をどろぼうしても、御法にはふれないのですか」
② (京坂地方で) 遊女。娼妓。
※洒落本・箱まくら(1822)上「もふ夜半前でおますさかい、九兵へさん、いつものおひめさんをしらしませうなァ」
お‐ひい‐さま【御姫様】
〘名〙 「おひめさま(御姫様)」の変化した語。
※落語・姫かたり(1890)〈三代目三遊亭円遊〉「浅草橋の方からガラガラガラと一梃来ました黒馬車は何処の華族のお姫(ヒイ)さまか解りませんが」
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