御岩神社(読み)おいわじんじや

日本歴史地名大系 「御岩神社」の解説

御岩神社
おいわじんじや

[現在地名]日立市入四間町 御岩山

御岩山(四〇〇メートル)の西麓にある。祭神は伊邪那美命・国常立命・大国主命。旧村社。

創立は寛永七年(一六三〇)で、開山は宥増、別当良子ややこ村の秀蔵院。文政一二年(一八二九)の小宮山楓軒著「水城金鑑」に「始ハ入四間湯殿権現と称し、其後義公様尊慮を以て御岩山大権現と称し申候。本地大日堂ハ万治二年也。(中略)常念仏堂ハ延宝二年建立、百観音堂ハ享保十三年建立」とあり、大日如来を本地とする御岩山大権現で、両部神道の霊場、修験道の道場であった。管理のために寛文五年(一六六五)から三人の年寄役が設けられ、また参詣者から一人につき二六文の山役銭が徴収され、御山先達として一七人の修験者が定められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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