御巫清直(読み)みかんなぎきよなお

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「御巫清直」の意味・わかりやすい解説

御巫清直
みかんなぎきよなお

[生]文化9(1812).2.15.
[没]1894.7.4.
江戸時代後期の国学者,神官。通称は志津摩,権之亮。のち尚書と改め,椙園 (すぎその) と号した。杉原光基の長男。 15歳で従祖父御巫清富の家を継ぎ,伊勢外宮の神職となった。父について国学を学び,絵画,書道雅楽能楽などをきわめ,神宮に関する典故考証の学に貢献。伴信友,穂井田忠友らと文通,また大国隆正,鈴木重胤,矢野玄道らと交わった。著書『大神宮本記帰正鈔』 (6巻) ,『斎宮寮考証』など多数。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「御巫清直」の解説

御巫清直 みかなぎ-きよなお

1812-1894 江戸後期-明治時代の神職,国学者。
文化9年2月15日生まれ。伊勢神宮外宮の神職で故実の考証,神宮の旧儀復興につとめた。明治12年神宮教院一等教監となり,15年禰宜(ねぎ)。明治27年7月4日死去。83歳。伊勢(三重県)出身本姓は杉原。通称は志津摩,権之亮,尚書。著作に「葬儀類証」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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