御当代記(読み)ごとうだいき

改訂新版 世界大百科事典 「御当代記」の意味・わかりやすい解説

御当代記 (ごとうだいき)

1680年(延宝8)から1702年(元禄15)までの見聞記録。戸田茂睡著。5代将軍徳川綱吉就任に筆を起こし,綱吉の性格,施政動向,江戸市中の風俗から天変地異など,茂睡の見聞した諸事件を,批判をまじえつつ詳細に編年体で記述している。元禄時代の政治や世相について信頼度の高い史料であるとともに,歌道改革者としての茂睡の性格考察にもよい材料といいうる。本書信州へ移住した茂睡の子孫の家に秘蔵せられ,20世紀に入ってから佐佐木信綱によって世に紹介された。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android