御立入(読み)おたちいり

精選版 日本国語大辞典 「御立入」の意味・読み・例文・類語

お‐たちいり【御立入】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 貴族富豪などの家に親しく出入りすること。また、その人。御出入。
    1. [初出の実例]「今日御立入之諸職人御覧可被成之由被仰出」(出典:列朝制度(1819‐24頃)四七)
  3. 江戸時代大坂の諸大名蔵屋敷で御用を務めた商人蔵元掛屋御用達などを総称する語で、御金主とも。蔵物担保に大名に資金を融通したり、蔵物を売りさばいたりした。
    1. [初出の実例]「此商人を御立入又は御金主と云ひ、両替もあり、普通商人もありて」(出典:大阪銀行通信録‐第三一号(1900))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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