ごよう‐たし【御用▽達】
1 (「ごようたつ」とも)宮中・官庁などへ用品を納めること。「宮内庁御用達の品」
2 「御用商人」に同じ。
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御用達【ごようたし】
江戸時代,幕府・諸藩の役所・屋敷に出入りし,その需要を賄った特権商人。御用聞(ごようきき)・御用商人・御賄(おまかない)などとも称された。主なものとして幕府の金座・銀座の座人,金銀為替組・公儀呉服師・菓子師,諸藩や旗本の掛屋(かけや)・蔵元(くらもと)・札差(ふださし)らがおり,そのほか生活用品や奢侈(しゃし)品をあつかった畳師・指物師・塗師・絵師らの職人もいた。多くは苗字帯刀を許され,扶持米・屋敷を給されるなど厚遇され,営業上の特権を利用して巨万の富を築く者もいた。江戸時代中期以降,幕府・諸藩の財政逼迫に伴い御用金を課せられることが多くなり,大坂の鴻池(こうのいけ)や江戸の三谷(みたに)ら大名貸(だいみょうがし)で幕府・諸藩の財政政策に深く関わる者も出た。幕藩体制の崩壊とともにほとんどが没落した。
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ごようたし【御用達】
江戸時代,幕府や諸藩の需要を賄う出入りの商人,職人のことで,御用聞,御賄などとも呼ばれた。幕府の金座,銀座の座人や,金銀為替組,呉服所,菓子所,廻船御用達,あるいは諸藩の掛屋,蔵元などは御用達の代表といえよう。旗本・御家人の俸禄米の換金化や,彼らに金貸しを行っていた札差商人も御用達の一種である。このほか御用達には,将軍や旗本,あるいは大名やその家臣らの日常必需品や奢侈(しやし)品などを調製するため出入りした特定の畳師,指物師,塗師,絵師,鍛冶師,具足師などの職人がいた。
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ごよう‐たし【御用達】
※雑俳・柳多留‐三(1768)「野はかまでこじりはねたが御用達」
ごよう‐だち【御用達】
※
随筆・
胆大小心録(1808)一三八「
越前屋の市郎右衛門といふて、御用だちにて、老いて後には
禅門になって、常に
翁のわかい時にかわいがられた事ぞ」
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世界大百科事典内の御用達の言及
【三谷三九郎】より
…会津藩でも天明・寛政(1781‐1801)の改革は三谷だけの資金調達で実施されており,1800年(寛政12)には藩の三谷からの借金は10万8000両に及んだという。江戸での三谷は寛政改革のさいの勘定所御用達となり,三貨の調節や公金の貸付けなどに従事した。明治維新期には商法会所の元締頭取となって太政官札の貸付け,流通に力を尽くした。…
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