御納戸(読み)オナンド

デジタル大辞泉 「御納戸」の意味・読み・例文・類語

お‐なんど【御納戸】

納戸」の美化語尊敬語
江戸城大奥にあった部屋の一。着替え部屋や化粧部屋として使った。
御納戸役」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「御納戸」の意味・読み・例文・類語

お‐なんど【御納戸】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 身分の高い人の衣服調度などを入れておく部屋。
    1. [初出の実例]「御納戸も三間也」(出典:鎌倉殿中以下年中行事(1454か))
  3. 江戸城大奥にある部屋の一つ。衣服を脱ぎ替えたり、化粧をしたりするのに使った。
  4. おなんどやく(御納戸役)」の略。
    1. [初出の実例]「御所様御なんとの御小性衆也」(出典:梅津政景日記‐慶長一七年(1612)四月三日)
  5. おなんどいろ(御納戸色)」の略。
    1. [初出の実例]「黄唐茶の裏を小納戸(オナンド)に翻し、萌黄裡を黒に染上」(出典洒落本・後編風俗通(1775)金錦先生進学解)

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