年末年始や盆に先祖の霊を祭る行事。盆と正月とは、ともに先祖祭りの機会であったと思われるが、正月は「めでたい祭り」という点を強調するあまり、仏教臭や死者に関する儀礼を排除した。そのため公式行事に御魂祭りの要素が希薄となり、わずかに地方的な年中行事のなかにそのおもかげをとどめる。東北地方から中部地方にかけて、年末または年始に「御魂の飯」「見玉(みたま)の飯」といって、山盛りの飯か握り飯に箸(はし)を突き立て、箕(み)の上に並べたりする行事がある。団子や粢(しとぎ)を用いることもあり、一升枡(ます)に入れた飯に箸を立てる例もある。供える場所は、仏壇、年神棚(としがみだな)、座敷、縁側などで、新仏のあった家だけが行う例もある。
盆も御魂祭りの機会であるが、死者や先祖ばかりでなく、生見玉(いきみたま)といって生きている親に食物を供することがある。他家に嫁いだ娘やよそに出た息子などが、刺鯖(さしさば)やトビウオなどを持参して親に供する。
[井之口章次]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新