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微笑反応 びしょうはんのう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

微笑反応
びしょうはんのう

愛着行動の一つで,生後半年ぐらいの乳児がある特定の状況において示すほほえみ。これは生得的な反応傾向で,自分で動くことのできない乳児が微笑を示すことによって,親たちを自分の側へひきつける機能をもち,追従反応と等価なものと考えられている。微笑反応には3段階がみられる。 (1) 生理的微笑 新生児期にみられ,満腹してうとうとしている状態のとき,両口角が収縮してあたかもほほえんでいるような顔つきになる。一定間隔でリズムをもって現れるが3ヵ月頃には消失する。原始行動の一つで社会的な意味はない。 (2) 社会的微笑 (無差別的微笑)  生後3ヵ月頃から目ざめているとき,近づいてくる顔を認めると誰にでも同じように微笑を示す。正面の顔であることが必要。5ヵ月頃頂点に達する。 (3) 社会的微笑 (差別的微笑)  5ヵ月を過ぎると見慣れない顔に対しては微笑を示さなくなり,慣れた者にだけ活発に反応する。やがて見知らぬ人の出現に激しい恐れを示す人見知りが始る。この時期の乳児は対象を選択し,特定の人物を愛着の対象として強い結びつきを形成しはじめる。養護量が乏しく,また多数の養育者が交代に世話をするような場合は,(3) の段階の発現が遅れたり,なかったりすることが多く,その後の発達に支障を与えやすい。

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