心の色(読み)ココロノイロ

デジタル大辞泉 「心の色」の意味・読み・例文・類語

こころ‐の‐いろ【心の色】

心に深く思い込んでいるありさま。また、その心。
常盤ときはなる日陰かづら今日しこそ―に深く見えけれ」〈後撰・恋三〉
心のやさしさ。人情味
吾妻人あづまうどは、…げには―なく、情おくれ」〈徒然・一四一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心の色」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 の 色(いろ)

  1. 心の有様。特に、心に深く思いそめているさま。
    1. [初出の実例]「ときはなる日かげのかつら今日しこそ心の色に深く見えけれ〈藤原師尹〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋三・七三五)
    2. 「懐かしき君が心のいろをいかで露も散らさで袖に包まん」(出典:山家集(12C後)下)
  2. 美しいものに動かされた心。はなやかなものにひかれる、うわついた心。
    1. [初出の実例]「墨染の袖にうき世をのがれても心の色はかはるともなし〈よみ人しらず〉」(出典:新後拾遺和歌集(1383‐84)雑下・一三六七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む