怖・恐(読み)こわ

  • こわ こは
  • こわ・い こはい

精選版 日本国語大辞典の解説

(形容詞「こわい」の語幹) 恐ろしいこと。多く感動表現の中に用いられる。
※浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)一「七日が中に車軸をさして、人種のないやうに際(ふり)ころさんとの御事。おのおのこはやと談合して」
〘形口〙 こは・し 〘形ク〙 (「こわい(強)」と同語源)
① 強い相手や危害を加えられそうなもの、正体のわからないもの、危険な場所などに対して、身をしりぞけたくなる感じである。身に危険が感じられて不気味である。おそろしい。〔観智院本名義抄(1241)〕
※虎明本狂言・花子(室町末‐近世初)「ぜひに及ばぬ、山のかみがこはひか、身共がこはひか」
② 思いもよらない不思議な力がある。おそろしい。
※史記抄(1477)一五「唐人のこわい事よ。ちゃっと問れてかう云たがちゃうど合た事よ」
[語誌]「日本言語地図」によると、「おそろしい」の方言分布は、東日本オッカナイ類対西日本コワイ類、オソロシイ類他という対立を見せている。西日本では、関西地方にコワイ類、その外側にオソロシイ類、さらに九州東部地域等にエズイ、オゾイ類が分布する。また、中国地方のキョートイ類、イブセー類は、「日葡辞書」の示す「けうとし」「いぶせし」の残存と考えられる。
こわ‐が・る
〘他ラ五(四)〙
こわ‐さ
〘名〙
こわ‐み
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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