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急性腸間膜動脈閉塞症 きゅうせいちょうかんまくどうみゃくへいそくしょう

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家庭医学館の解説

きゅうせいちょうかんまくどうみゃくへいそくしょう【急性腸間膜動脈閉塞症】

 腸間膜動脈(ちょうかんまくどうみゃく)というのは、腸の血流をあずかる血管です。これが急につまる(閉塞(へいそく))と腸の血流が停止しますから、たちまち腸管が壊死(えし)におちいり(梗塞(こうそく))、生命にかかわる重症となります。ただし、日本ではそう多い病気ではありません。
 原因は、動脈内に血栓(けっせん)や塞栓(そくせん)(心臓から流れ出た血栓)ができるためで、したがって壮年以後、とくに脳・心筋梗塞(しんきんこうそく)・腹部アンギーナなどの血管病や不整脈(ふせいみゃく)(心房細動(しんぼうさいどう))のあるお年寄りは要注意です。
●症状
 突然、きわめて激しい腹痛がおこり、鎮痛薬(ちんつうやく)などでは治まらないので、病院にかけ込むことになりますが、ふつうの診察やX線・CT検査などでは何も特徴的なことがないので、診断が遅れがちとなります。
●治療
 できるだけ早く、動脈造影を行なうことで、腸間膜動脈の閉塞が確認されたら、ただちに、線溶剤(せんようざい)が血栓内へ注入されます。
 これで血流が回復し、痛みが消えれば理想的ですが、そうでないときには、ただちに開腹し、梗塞になった腸管が切除されます。同時に、腸間膜動脈の血栓・塞栓を除去するか、またはバイパスをおいて腸管の血流を完全に再開するのが必須です。そうしないと、術後にまた腸管の壊死が再発する危険があります。
 むずかしい手術と術後のケアが必要ですから、消化器外科血管外科専門医がいる大学病院などへの直接受診をお勧めします。
 この病気を予防する特別な方法はありませんが、心臓病や血管病のあるお年寄りは、その治療を行なうとともに、日常の養生法を守ることがたいせつです。

出典|小学館
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