性的マイノリティ(読み)せいてきまいのりてぃ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

性的マイノリティ
せいてきまいのりてぃ

性的少数者を総称することば。セクシュアル・マイノリティともいう。具体的には、同性愛者、両性愛者、非性愛者、無性愛者、全性愛者、性同一性障害者などが含まれる。近年では、同性の結婚を認めるか否かの国民投票が行われる国があるなど、性的マイノリティに対する社会的な認識が変化しつつある。これまでアメリカ精神医学会が発行する『精神障害の診断と統計の手引き』(DSM:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)などにおいても、性的マイノリティは精神障害に分類され、病的なものとして扱われてきた。しかしその後、同性愛自体は精神障害ではないとして、改訂版となる第2版(DSM-)においてはこの呼称を使わないことが決議され、さまざまな論議を経て第4版(DSM-)では完全に削除された。また最新の第5版(DSM-5)においては、性同一性障害についても性別違和という用語が採用され、さらに異性や同性に性的欲求や興奮を示さないとしても、それだけで病気とみなすことはできないとして、無性愛者は精神障害の診断からは除外することが明記されている。日本においても、性的マイノリティが社会的不利を受けないよう、同性の婚姻申請を受理する自治体なども出てきている。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

いざなぎ景気

1965(昭和40)年11月から70(昭和45)年7月にかけて57カ月続いた戦後最長の消費主導型景気拡大局面のこと。名目成長率は毎年2桁で推移した。これに先立つ1955~56年の「神武景気」や58年~...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

性的マイノリティの関連情報