恥じる(読み)ハジル

デジタル大辞泉 「恥じる」の意味・読み・例文・類語

は・じる〔はぢる〕【恥じる/羞じる/×慙じる/×愧じる】

[動ザ上一][文]は・づ[ダ上二]
恥ずかしいと思う。面目なく思う。「世間に―・じる」「軽率な発言を―・じる」
(多く打消しの形で用いる)名誉などを傷つける。ひけをとる。「学校の名に―・じない行動」
恥ずかしく思って遠慮する。はばかる。
白髪も―・ぢず出で仕へけるをこそ」〈澪標
[類語]恥じ入る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「恥じる」の意味・読み・例文・類語

は・じるはぢる【恥・羞】

  1. 〘 自動詞 ザ上一(ダ上一) 〙
    [ 文語形 ]は・づ 〘 自動詞 ダ上二段活用 〙
  2. ( 「慚」「愧」とも書く ) 過ち、欠点、罪などを悟って面目なく思う。
    1. [初出の実例]「己に愧(ハヂ)、他を怖る」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))
  3. 自らひかえめになる。心をおく。遠慮する。はばかる。はにかむ。
    1. [初出の実例]「夢にだに見ゆとはみえじあさなあさな我おもかげにはづる身なれば〈伊勢〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋四・六八一)
  4. 比べてひけをとる。また、ある資格にかける。多く打消の表現を伴って用いる。
    1. [初出の実例]「蔵人の少将の、月の光に輝きたりし気色も、桂の影にはづるにはあらずやありけん」(出典:源氏物語(1001‐14頃)竹河)

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