恵岳(読み)えがく

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「恵岳」の解説

恵岳(1) えがく

1719-1789 江戸時代中期の僧。
享保(きょうほう)4年生まれ。真言宗。江戸弥勒(みろく)寺の恵教に師事。常陸(ひたち)(茨城県)の長福寺をへて,宝暦4年常陸楽法寺の住職となり,同寺を再建和歌書道にすぐれ,「万葉集」の研究で知られる。天明9年1月16日死去。71歳。江戸出身。俗姓は鈴木。字(あざな)は俊道。著作に「万葉選要抄」「万葉集旁註」など。

恵岳(2) えがく

1760-1827 江戸時代中期-後期の僧,歌人
宝暦10年生まれ。京都の浄土宗常楽寺の住職。僧で歌人の澄月(ちょうげつ)に,澄月没後は香川景樹(かげき)(桂園)にまなぶ。桂門十哲のひとり。徳大寺公迪(きんなり)家の歌会などにくわわる。文政10年死去。68歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android