澄月(読み)チョウゲツ

デジタル大辞泉 「澄月」の意味・読み・例文・類語

ちょうげつ【澄月】

[1714~1798]江戸中期の歌僧備中びっちゅうの人。号、垂雲軒・酔夢庵。京都岡崎に住む。寛政期の和歌四天王一人。著「垂雲和歌集」「澄月法師千首」など。

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精選版 日本国語大辞典 「澄月」の意味・読み・例文・類語

ちょうげつ【澄月】

  1. ( 江戸中期の歌人 ) ⇒にしやまちょうげつ(西山澄月)

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改訂新版 世界大百科事典 「澄月」の意味・わかりやすい解説

澄月 (ちょうげつ)
生没年:1714-98(正徳4-寛政10)

江戸中期の歌人。姓は西山。酔夢庵,垂雲軒とも号した。備中国玉島(現,岡山県)に生まれる。京都に出て天台宗を学んだが,諸国行脚の後,作歌の道を志す。二条派の歌人武者小路実岳の門に入り,やがて,小沢蘆庵慈延伴蒿蹊(ばんこうけい)とともに平安和歌四天王と称された。歌集に宮下正岑選の《垂雲和歌集》,歌論書に《和歌為隣抄(いりんしよう)》がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「澄月」の意味・わかりやすい解説

澄月
ちょうげつ
(1714―1798)

江戸中期の歌人。俗姓西山氏。酔夢軒、垂雲軒などと号する。備中(びっちゅう)国玉島(現岡山県倉敷市)に生まれ、比叡山(ひえいざん)延暦寺(えんりゃくじ)に登り天台学を学ぶ。のち武者小路実岳(むしゃのこうじさねおか)の門に入り和歌を学ぶ。洛東(らくとう)の岡崎に住み、寛政(かんせい)期(1789~1801)の京都地下(じげ)歌人四天王の1人と称され、小沢蘆庵(ろあん)や伴蒿蹊(ばんこうけい)などと親交があった。家集に『垂雲和歌集』がある。地下歌人として堂上風(どうしょうふう)の歌を詠んだ。『澄月法師千首』、また歌学書に『和歌為隣抄(いりんしょう)』がある。

 わかの浦の跡は昔にかよへども及ばぬ波に千鳥なくなり
宗政五十緒

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「澄月」の解説

澄月 ちょうげつ

1714-1798 江戸時代中期-後期の僧,歌人。
正徳(しょうとく)4年生まれ。比叡(ひえい)山で天台をまなび,のち浄土門にはいる。和歌を武者小路実岳(さねおか)にまなび,小沢蘆庵(ろあん),伴蒿蹊(こうけい),慈延とともに平安和歌四天王といわれた。寛政10年5月2日死去。85歳。備中(びっちゅう)(岡山県)出身。備中(びっちゅう)(岡山県)出身。俗姓は西山。別号に垂雲軒,酔夢庵。著作に「和歌為隣抄」,歌集に「垂雲和歌集」など。

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