恵比須講(読み)エビスコウ

デジタル大辞泉 「恵比須講」の意味・読み・例文・類語

えびす‐こう【恵比須講】

陰暦10月20日に恵比須を祭る行事商売繁盛を祈願して、親類知人を招いて宴を開く。関西などでは正月10日(十日恵比須)とし、また11月20日に行う地方もある。恵比須祭り 冬》振売がんあはれなり―/芭蕉

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精選版 日本国語大辞典 「恵比須講」の意味・読み・例文・類語

えびす‐こう【恵ヱ比須講・戎講】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 陰暦一〇月二〇日に、主として商家で商売繁盛を祝って行なうえびす神の祭。親類、知人を招いて祝宴を開く。また、関西では十日戎(とおかえびす)といって正月一〇日にも行ない、誓文払いの後、一一月二〇日にも行なった。えびすまつり。《 季語・新年‐冬 》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕
    1. 恵比須講<b>①</b>〈絵本吾妻抉〉
      恵比須講〈絵本吾妻抉〉
    2. [初出の実例]「年中の誓(せい)文を十月廿日のゑびすかうにさらりとしまふ事あり」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)六)
  3. えびす神の祭のために月々金を集める講。
  4. 江戸時代、大坂堂島の正米市場で、正米相場を管掌する年行司の称。この行司は米仲買いの中から投票によって三名を一年の期限で選挙し、この三名が月番で毎月一名ずつその事務に当たり、言い合い相場を決定するものとする。
    1. [初出の実例]「正米惣代の事を、天保寅年御改正までは戎講(えびすこう)と唱へし也」(出典:稲の穂(1842‐幕末頃))

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