悟入(読み)ゴニュウ

デジタル大辞泉 「悟入」の意味・読み・例文・類語

ご‐にゅう〔‐ニフ〕【悟入】

[名](スル)
仏語。悟りの境地に入ること。
体験によって物事をよく理解すること。
人生の苦味酸味を嘗めて来なければ芸道真諦に―することはむずかしい」〈谷崎春琴抄

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「悟入」の意味・読み・例文・類語

ご‐にゅう‥ニフ【悟入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。悟道にはいること。一切のものの真実のすがたをさとること。真理を悟ること。→開示悟入(かいじごにゅう)
    1. [初出の実例]「されば真実の悟入の処は、文字をしらぬにもよらざるべし」(出典:貞享版沙石集(1283)一〇)
  3. 徹底して体験的に理解すること。
    1. [初出の実例]「春の花にむかひ秋の月に吟じて、心をすまし性を幽(かすか)にして、我と悟入せらるべし」(出典:十問最秘抄(1383)序)
    2. [その他の文献]〔十八史略‐南宋・孝宗〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「悟入」の読み・字形・画数・意味

【悟入】ごにゆう

さとる。

字通「悟」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android