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悲田坊 ひでんぼうbei-tian-fang; pei-t`ien-fang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

悲田坊
ひでんぼう
bei-tian-fang; pei-t`ien-fang

悲田養病坊ともいう。中国,唐代の寺院の救貧施設。唐代には施療を行う養病坊とともに各州大寺におかれた。8世紀初めに政府が主管の役人を任じ運営させようとしたが,実際は僧尼が経営していた。会昌5 (845) 年の廃仏に際してもその維持がはかられ,両京以下地方各州まで没収した寺田から7~10頃 (けい) を悲田養病坊に給し,耆寿 (きじゅ。長老) 1名を責任者とし,粥 (かゆ) 料にあてさせた。日本古代の四天王寺興福寺や東西両京悲田院の源流。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

悲田坊
ひでんぼう

中国、唐代の窮民救済機関。悲田養病坊ともいう。「悲田」とは仏教のことばで貧民を救済することで、仏教の寺院および僧尼によって運営された。717年宰相宋(そうえい)の悲田養病に関する上奏は、貧民救済の名のもとに私利を営む者を戒めている。845年、武宗(ぶそう)の会昌(かいしょう)の廃仏のとき、単に養病坊と称することとなり、地方の有力者に管理させ、それに寺田を与えて経費にあてさせた。[布目潮

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