慎み(読み)ツツシミ

デジタル大辞泉 「慎み」の意味・読み・例文・類語

つつしみ【慎み/謹み】

慎むこと。控えめに振る舞うこと。「―のない人だ」「―を忘れた行為
江戸時代武士僧侶に科した刑罰の一。家の内に籠居ろうきょして外出することを許さないもの。謹慎
物忌み斎戒さいかい
「いみじき御―どもをし給ふしるしにや」〈明石

つつみ【慎み】

つつしむこと。はばかること。
「我がもてつけたるを―なくいひたるは、あさましきわざなり」〈・一九五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「慎み」の意味・読み・例文・類語

つつしみ【慎・謹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「つつしむ(慎)」の連用形の名詞化 )
  2. あやまちをおかさないように気をつけること。心をひきしめてひかえめな態度をとること。謹慎。自重。
    1. [初出の実例]「香水をのみ身をきよめて、つつしみの心をいたして方等経をよましむ」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
  3. 特に平安時代の生活習慣としての物忌み、斎戒
    1. [初出の実例]「うちにもつつしみふかうて、山寺になどしげうて」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)
  4. 江戸時代、公家(くげ)・武士に科した刑罰の一つ。自宅にこもり、外出することの許されないもの。謹慎。逼塞(ひっそく)
    1. [初出の実例]「此曾(ごろ)御つつしみの事にてこもらせしかば」(出典読本春雨物語(1808)宮木が塚)

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