(読み)ケイ

デジタル大辞泉 「慧」の意味・読み・例文・類語

けい【慧】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ケイ(漢) エ(ヱ)(呉) [訓]さとい
〈ケイ〉気がきいて賢い。さとい。「慧眼慧敏聡慧そうけい敏慧
〈エ〉
さとい。「智慧ちえ
仏教で、真理を明らかに知る力。「慧眼えげん戒定慧かいじょうえ
[名のり]あきら・さと・さとし・さとる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「慧」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 15画

(旧字)
15画

[字音] ケイ・エ(ヱ)
[字訓] さとい・かしこい

[説文解字]

[字形] 形声
旧字はに作り、彗(すい・けい)声。彗に彗星のような星光、ほのかに光るものの意がある。〔説文〕十下に「(けん)なり」、また字条八上に「なり」とあって互訓。〔論語、衛霊公〕「好んで小を行ふ」は、みせかけのこざかしい行為をいう。恵と通用し、〔漢書、昌邑王伝〕「狂にして不惠なり」は不慧の意。

[訓義]
1. さとい、かしこい、あきらか。
2. ちえ。
3. こざかしい、わるがしこい。

[古辞書の訓]
名義抄 サトリ・サトル・サカシ・サヤカナリ・メグム・サクル・トシ・サトシ 〔字鏡集〕 トシ・アタフ・タクム・サトル・オモフ・ウツクシ・サクル・キミ・タノシブ

[語系]
・惠(恵)hyutは同声。xiuanも声近くして、義の通ずるところがある。

[熟語]
慧施慧穎慧叡・慧解慧黠・慧眼・慧給・慧居・慧見慧悟慧巧・慧士・慧者慧秀慧俊・慧心・慧人・慧聖・慧性慧然慧聡・慧蔵・慧智・慧典・慧弁・慧明・慧門・慧利慧了・慧・慧麗
[下接語]
穎慧・黠慧慧・巧慧秀慧俊慧・小慧・静慧・早慧・聡慧・智慧・徳慧・敏慧・妙慧・明慧

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【般若】より

…サンスクリットのプラジュニャーprajñā,パーリ語パンニャーpaññāの音写語で,〈慧(え)〉と漢訳される。〈智慧〉という意味だが,仏教では単なる智慧ではなく,〈悟りを得るための真実の智慧〉あるいは〈あらゆるものごとを見通す見識〉を意図している。…

※「慧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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