慧光(読み)えこう

精選版 日本国語大辞典 「慧光」の意味・読み・例文・類語

え‐こうヱクヮウ【慧光】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。仏が発する智慧(ちえ)の光。
    1. [初出の実例]「大日遍照覚王の大悲善巧の説法も、妙観察智の慧光より名号具徳をあらはせり」(出典:浄業和讚(995‐1335)中)
    2. 「六趣の群類の暝闇を照す、慧光(エクヮウ)の燈明なるに、思食準(なぞら)へて始め置れし常灯なれば」(出典太平記(14C後)五)
    3. [その他の文献]〔無量寿経‐下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慧光」の意味・わかりやすい解説

慧光
えこう
Hui-guang

[生]皇興2(468)
[没]大統3(537)
中国北魏の僧。地論宗開祖四分律宗の祖。『十地経論』の翻訳に参加し,同経の普及に貢献した。光統 (こうず) 律師と称された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android