憶念(読み)オクネン(その他表記)smṛti

デジタル大辞泉 「憶念」の意味・読み・例文・類語

おく‐ねん【憶念/臆念】

深く思い、絶えず忘れないこと。また、その思い、執念
「霊あらはれたり。殊には讃岐院の御霊、宇治悪左府の―」〈平家・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「憶念」の意味・読み・例文・類語

おく‐ねん【憶念・臆念】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 心に深く思って、忘れないでいること。心にいつも思い起こしていること。また、その考え。執念(しゅうねん)
    1. [初出の実例]「御室并五宮以下僧徒億念被相企」(出典兵範記‐仁平二年(1152)六月一五日)
  3. 自分だけの考え。個人的な考え。臆見。
    1. [初出の実例]「汝が臆念(オクネン)、予が意に称(かな)へり」(出典:読本南総里見八犬伝(1814‐42)四)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「憶念」の意味・わかりやすい解説

憶念
おくねん
smṛti

仏教用語。記憶して心にとどめておくこと。浄土教では阿弥陀仏を常に心に銘記して忘れないという意味に用いている。親鸞は特に憶念と真実の信心とを同一のものとみなしている。

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普及版 字通 「憶念」の読み・字形・画数・意味

【憶念】おくねん

記憶する。

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