懸物状(読み)カケモノジョウ

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「懸物状」の意味・読み・例文・類語

かけもの‐じょう‥ジャウ【懸物状】

  1. 〘 名詞 〙あっしょ(押書)
    1. [初出の実例]「諸人訴訟対決時、進懸物状事右、甲乙之輩、訴訟之時、遂対問之処、或不裁許之族、為欝憤、称懸物押書」(出典:近衛家本追加‐仁治二年(1241)八月二八日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「懸物状」の意味・わかりやすい解説

懸物状
かけものじょう

懸物押書ともいう。鎌倉,室町時代の訴訟文書。所領に関する訴訟で,訴人 (原告) ,論人 (被告) それぞれが,敗訴した場合は所額を相手側に与える旨を約して奉行所に上申した。所領を賭けることから懸物状と呼び,またこのような契約書を押書 (あっしょ,おうしょ) といった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む