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戯言養気集 ぎげんようきしゅう

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎげんようきしゅう【戯言養気集】

噺本。作者不明。1615年ころ(元和年間)刊。古活字本2巻。原本は焼失したが,下巻のみが天理図書館,全文の写しが《未刊随筆百種》巻四にある。江戸初期の小咄を集めたもので,寺の僧と稚児との滑稽な話,信長・秀次の近習の頓智話など70ほどの話を収める。同じころ出版された《昨日は今日の物語》に共通する話が37話もあり,江戸初期民間に流行した滑稽ばなしを,ちがった御伽衆それぞれに集めたものらしい。たけのこが大きい竹になると聞き,マツタケも大木になったら食べようとか,僧がガン(雁)の毛をむしってまんまと肉だけを持ってゆかれたとか,無知,頓智,失敗,洒落が多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

戯言養気集
ぎげんようきしゅう

仮名草子(かなぞうし)。2巻。作者不明。慶長(けいちょう)(1596~1615)末年ごろの成立。内容は上巻44話、下巻29話の短編笑話と「前関白(さきのかんぱく)秀吉公御検地帳」と「朝鮮国御進発之人数帳(ごしんぱつのにんずうちょう)」を収める。江戸時代の咄(はなし)の本の、出版された最初のもので、古活字版横本(よこほん)で出版された。所収の話も、貞安(ていあん)、信長、策彦(さくげん)、道三(どうさん)、石田三成(みつなり)、秀次(ひでつぐ)、盛阿弥(せいあみ)、吉田益庵(えきあん)、駒井中務少輔(こまいなかつかさのしょう)、信玄、岡田堅桃(けんとう)らの実在人物の滑稽譚(こっけいたん)や逸話と、より一般的な笑話が混在しており、話末にも教訓的言辞が多く付され、御伽衆(おとぎしゅう)の雑談の記録といった性格が強くみられる。[岡 雅彦]
『武藤禎夫・岡雅彦編『噺本大系1』(1975・東京堂出版)』

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