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昨日は今日の物語 きのうはきょうのものがたり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

昨日は今日の物語
きのうはきょうのものがたり

仮名草子咄本 (はなしぼん) 。作者未詳。寛永初年成立か。諸本により話数に違いがあるが,約 140話前後。戦国乱世の笑話を書きとめたもので,猥雑な咄も多数含まれる。文体は口語体で,当時の読者には親しみやすかったものか,よく売れたらしい。古活字本をはじめ多種の諸本がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

きのうはきょうのものがたり【昨日は今日の物語】

江戸初期の噺本。作者不明。1615年ころ(元和年間)刊。古活字本2巻。《戯言養気集》と同じころに出版されたものだが,《戯言養気集》よりこの本の方がよく読まれ,版を重ねた。のちの《醒睡笑》などの噺本に影響が大きく,江戸時代の噺本また笑話本,小咄,落語の祖と言うべきである。版本によって話の増減があるが,だいたい70話近くの滑稽な話を集めている。話の結語が〈といふた〉〈とほめられた〉といった口語体になっているのが特徴だが,食物や性に関する卑わいな話が多く,また僧侶の堕落ぶり,洒落,狂歌の話もある。

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大辞林 第三版の解説

きのうはきょうのものがたり【昨日は今日の物語】

咄本。二巻。編者未詳。元和・寛永年間(1615~1644)成立。百五十余話よりなる笑話集。種々の武将の逸話や無知譚のほか、艶笑小咄が多い。

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世界大百科事典内の昨日は今日の物語の言及

【落語】より

…御伽衆の笑話を編集した《戯言養気集(ぎげんようきしゆう)》(慶長年間(1596‐1615))が,このことを証明している。徳川氏が政権を確立した元和・寛永(1615‐44)ごろになると,京都在住の貴族的御伽衆による《昨日(きのう)は今日(きよう)の物語》が人気を得た。それは,武将本位の《戯言養気集》に対して,各階層を主人公にした幅広い題材と平和時代に合致する明朗な笑いを提供したためだった。…

※「昨日は今日の物語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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