日本歴史地名大系 「戸田令」の解説 戸田令へたりよう 山口県:徳山市戸田村戸田令現徳山市の西部、大字戸田付近を領域とする国衙領。文治二年(一一八六)東大寺造営料とされたうちの一つと思われるが、文献では永正一三年(一五一六)六月一日付の陶兵庫頭弘詮請文案(上司家文書)に、<資料は省略されています>とあり、熊毛郡の安田(やすだ)保(現熊毛町安田付近)とともに陶弘詮が保司職に任じられている。これはそれ以前に周防一円の国衙領を、大内氏をはじめその一族が押妨してしまったのに対し、東大寺が寺門を閉鎖して訴え、永正六年にようやく還付を受けた経緯があり、その後に改めて保司職に任じられた折の文書である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by