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扁平上皮癌 へんぺいじょうひがんsquamous cell carcinoma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

扁平上皮癌
へんぺいじょうひがん
squamous cell carcinoma

扁平上皮組織に類似した構造をもつ重層扁平上皮のある皮膚,口腔,咽頭,食道,腟,子宮腟部,陰茎などに好発する。このうち口腔,陰茎,皮膚などに発生するものは悪性度が低いとされ,子宮頸部,鼻咽頭,食道などに発生するものは悪性度が高いとされている。腫瘍細胞は角化を示すことが多く,タマネギ状の層状構造を呈する角化物 (癌真珠) を形成することも少くない。

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デジタル大辞泉の解説

へんぺいじょうひ‐がん〔ヘンペイジヤウヒ‐〕【×扁平上皮癌】

扁平上皮細胞から発生する癌(がん)

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大辞林 第三版の解説

へんぺいじょうひがん【扁平上皮癌】

扁平上皮(皮膚・食道・子宮頸部などの表皮)に発生する癌。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

扁平上皮癌
へんぺいじょうひがん

上皮組織のうち、横長で扁平な細胞で構成される扁平上皮の細胞が悪性化し増殖することで発生する悪性腫瘍(しゅよう)。古くは類表皮癌ともよばれた。皮膚などは横長の細胞が何層にも重なって重層上皮を形成していて、この表層が扁平な細胞で構成されるものを重層扁平上皮というが、扁平上皮癌の断層像はこの重層扁平上皮組織に類似した構造を示すことが多い。また「有棘(ゆうきょく)細胞癌」や「棘細胞癌」という呼称をとくに皮膚表層の扁平上皮から生じ深部に浸潤する悪性腫瘍に限定して用いることがあるが、一般にはこれも扁平上皮癌とほぼ同義に扱われることが多い。
 好発部位は皮膚や食道などで、ほかに口腔(こうくう)、咽頭・喉頭、鼻腔、肺および気管、肛門、外陰部、膣(ちつ)および子宮頸部(けいぶ)、ときに眼(め)などにもみられる。症状は発生部位によって異なるが、皮膚では小結節からしだいに腫瘤(しゅりゅう)を形成し潰瘍性病変を呈することが多く、食道では嚥下(えんげ)痛や嚥下困難、体重減少、嗄声(させい)(かれ声)などの症状を伴う。また肺に発生するものは喫煙習慣をもつ人に多発し、口腔に発生するものは喫煙や飲酒の習慣との関連が深い。[編集部]

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世界大百科事典内の扁平上皮癌の言及

【癌】より

…それゆえ発生母細胞に従ってさらに分類がなされている。皮膚や食道など扁平上皮領域からは扁平上皮癌が,消化管の円柱上皮や腺上皮からは腺癌が,膀胱の移行上皮からは移行上皮癌が生じる。対応する良性腫瘍は,乳頭腫(扁平上皮腫というべきところであるが乳頭腫が慣用されている)や腺腫である。…

【肺癌】より

…さらに,最近,肺癌による死亡が増加し,1993年には,男性では遂に癌死亡の第1位となり,女性では胃癌,大腸癌に次いで第3位を占めている。原発性肺癌のおもな種類としては,扁平上皮癌,腺癌および未分化癌(大細胞癌および小細胞癌)があげられ,このほかに若干のまれな癌が存在する。それぞれの癌の間では性質が相当異なる。…

※「扁平上皮癌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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